じいちゃんばあちゃん(65-85)へのお土産

今年も帰省の時期が来た。若い時は帰らない年もあったけど、両親も老いてきたなぁと感じる最近、じいちゃんばあちゃんにはあと何回会えるかな…という気持ちで帰っている。年取るって切ない。

それはそれとして、毎年悩むのが手土産。正直美味しいものはむしろ用意されてるし、甘いものや味の濃いものはドクターストップということが少なくない。

手土産で食べ物を封じられるとはブルーアイズを封じられた社長のようなもの。カードが足りない!!

ここ数年を振り返りつつ、今年の手土産を考えたいと思う。なお購入はAmazonのセールを予定してるのでAmazonばっかです。

よかったもの

60代後半ばあちゃん

軽くてあったかいマフラー、ストール、セーターなど。カシミヤやアルパカとかが入ってるといい。生地の軽さで肩こりが違うんだって。

グレーやチャコールグレー、ブラックは肌もきれいに見えて好評。ベージュは肌と対比しちゃうけど、黒系は引き立ててくれる感じ。

ここのはちょっと高めなので兄弟でワリカン。 よくあるカシミヤ混じゃなくて100%本物のカシミヤで、軽くて暖かくてよかった。色もきれい。

80代半ばじいちゃん

現役で畑を耕すのでひらひらしたマフラーよりネックウォーマーがベスト。

発熱生地は汗や体温を利用するので、体温が上がりにくいじいちゃんでは効果半減。乾燥で痒くなったりするらしい。

ウールやフリースなど、生地自体に保温性があるものがいい。洗濯を考えるとフリースがオススメ。

安いけど軽くて暖かくてよかった。他のより長めで、折って調節できるのもいい。

70代前半ばあちゃん

自宅でいることが多いので、ひざ掛けが一番喜んでもらえた。ビーズとか組紐とかテーブル作業が多いと足が冷えて辛いそうな。

布のひざ掛けもいいんだけど、電気ひざ掛けは良かった!圧倒的にあったかいしキッチンとか、こたつ以外の部屋でも使ってもらえる!

3000円台で洗えるのもポイント高い。 でもペットがいるお宅はコードが危ないから布のほうがいいかも。

65-85じいちゃんばあちゃん

電気毛布はだいたい好評。最近のはタイマーがなくセンサーで自動調整のものが多いので相談か説明があると無難。

これは普通の毛布みたいにフワッフワでセンサー付きでよかった。センサー付きだと温まり過ぎとかがなくていいよね。洗えるのもいい。

65-85じいちゃんばあちゃん

これはむしろ自分の安心のために買ったんだけど脱衣所やトイレ用のミニヒーター。

もったいねえ!って自分で買わないじいばあにぜひ買ってあげてほしい。ヒートショック怖い。

人感センサー、自動で消える、二段階出力でとてもよかった。トイレにはちょい大きめだけど、脱衣所にはぴったり。

65-70ばあちゃん

何だかんだお正月はエプロンの出番も多いし。老人会のお料理会でキメエプロンがいるんだって。 80代のじいちゃんにも男性向けエプロン贈ってみたけど、すごい困惑してた。ごめん。エプロン使うかは人によるよね。

こうしてみるとばあちゃん感がすごいけど、機能性が他の追随を許さない。あったかい。 オシャレなのは普通のエプロンなんだけど、割烹着タイプはあったかいし袖汚れないしでやっぱり便利みたい。

◆ダメだったもの

ヒートテック系の下着

体の熱を利用して暖かくなるので、そもそも冷えてるとあったかくならない。あと乾燥肌なら痒くなることもあるらしい。

下着なら綿とかウールなど素材自体があったかいのがいい。グンゼとか、ラクダの下着とかオススメ。こんなの。

緑茶

寝る前に飲むと眠れなくなる(個人差あり)のと、色んなところからもらうため。 そういえば法事や葬式もお茶が多いし、お歳暮も缶で頂いてる。

お掃除チケット

業者さんを呼ぶために「汚れてると恥ずかしいわぁ」って大掃除しちゃう…。事前によく相談が必要。

ヒーターとかは去年買ったし、今年は介護食か布のひざ掛けかな。エプロンもあり。

12/6追記とか年齢まちがいの修正

手塚治虫のブッダと聖☆お兄さんを続けて読んだら脳が混乱してきた話

先日、とあるサービスが手塚治虫神の単行本400冊無料というマジ?大丈夫?みたいなキャンペーンをしていたので前々から気になっていたブッダを読んでみた。

ブッダ全12巻漫画文庫 (潮ビジュアル文庫)

ブッダ全12巻漫画文庫 (潮ビジュアル文庫)

もう、筆舌に尽くしがたいというかブッダも悩み苦しむ1人の魂であり、世界に上下はなく、悩み苦しみつつ共に生きて行こう…みたいな…

浄化される…読むデトックス…そう…苦行林での苦行が修行ではないんだよね。普通に生きる人々の苦しみこそが修行そのものだよね…!とか脳みその普段使わない領域をガンガン使って読みました。手塚治虫すごい。

そのショックみたいなものが抜けなくて、なんとなくブッダじゃん?と手に取った聖☆お兄さん

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

脳が混乱したよね。最推しのオフショットを垣間見てしまって、イメージとだいぶ違うけどそんなあなたもステキ!みたいな???

商店街で底値チェックしたり炊飯器にこだわったりズルンと汚れが取れる欲に惑わされそうになったり、エンジョイしてて嬉しいっていうか、幸せそうで嬉しい!みたいな、なんだろうこの気持ち。

誰かブッダ聖☆お兄さん一気読みして同じ気持ちを感じて欲しい。

30代がAmazonプライムリーディングで介護のエッセイを読んだ

30代ともなるとじわじわ親の介護が頭をよぎりだす。

まだまだ元気といえども、帰省の度に父の薬が増えたり母の白髪が増えていると、いつかは…という気持ちから、来るんだな、と覚悟めいたものを感じる。


でも積極的に情報を集めるにはまだ現実味がなくて、だからエッセイを読むくらいの軽いとっかかりが欲しかったんだと思う。


ちなみに表題のプライムリーディングは、アマゾンプライム加入者なら一度に10冊まで無料で規定のカタログ内の本が読めるというサービス。

アンリミテッドは月額課金制だけど、プライムリーディングはプライム会員なら無料です。(ただし品揃えはイマイチ。目玉商品意外は古い本や一巻のみとか多い)

まあ無料だしね、と割り切る感じで。


見つけたのは2冊で、どっちもよかった。

こちらは上下巻で上巻のみ対象。下巻も買っちゃったけど。


主人公の妻の母の介護のはじまりを描いたコミックエッセイ。車で2時間半の距離に住む母の骨折を機に手術、入院、リハビリ、リフォームと目まぐるしく進行していく。


介護は突然やってくるにもかかわらず、チームで動かなければどうにもならん!ということがよくわかる。遠距離ながら降りかかる現実を夫婦で協力して解決していくのはまさにチームプレー。

そして、映し鏡の様にことごとくボトルネックになる父親も興味深い。どんなに周りがチームを固めても、配偶者が非協力的だとこんなに詰まるんかい!みたいな虚脱感というか何というか。

介護について話し合っておく必要はもとより、相談の仕方やボトルネックになりそうな人の動かし方を知っておくのも大事なんだなと思った。


親が倒れた日から、いつかくる…その日まで。?かぶらぎさん家のケース?

親が倒れた日から、いつかくる…その日まで。?かぶらぎさん家のケース?

こちらは一巻完結なのでプライムなら完全無料で読めます。


まさにタイトルの通り。親が倒れた日から介護、看取りまでの自宅介護を介護者の視点から描いたエッセイ。漫画と文字半々くらいで、実際に便利だったものややっとけばよかったことなとがたっぷり詰まっていて素晴らしい。


特筆したいのは、作者とその母が中心になり、親戚や近所の人、孫、甥姪、友人、病院やデイケアスタッフまで実に20人以上の様々な人が登場すること。


一人ひとりが自分にできるちょっぴりのことを手伝って、時に楽しく時にシリアスに最後の瞬間まで進んでいく。


たった1人を生かすためにこれだけの人が関わることに驚いたし、まとめ上げた作者を尊敬するし介護を受けた父親は幸せだったろうと思うし、しかし介護は1人でできないものだと痛感する。


介護は自宅へ向かう流れになっているけど、どれだけの人がこんな風に介護をしたり受けたりできるだろう。読後にうらやましいと思ってしまうのがちょっと悲しい。


2冊読んで思ったのは介護をするなら時間に融通が利く人が必ず必要ということ。今後の身の振り方を考えてしまう。